【医師監修】冷え・むくみ・体脂肪に特化した美容サプリ ”スラレグ” とは?医学的観点から解説

はじめに:スラレグとは?

スラレグ(Suraleg)は、さくらフォレスト株式会社が販売する、むくみケアと美脚サポートに特化したサプリメントです。
デスクワークや立ち仕事、長時間の移動など、現代人のライフスタイルにおいて悩まされやすい「脚のむくみ」に着目し、内側からスッキリ感を目指すインナーケア製品として開発されました。

特に注目すべきは、植物由来の有効成分をバランスよく配合し、血流やリンパの流れ、体内の水分バランスにアプローチする点です。製品には数十種類の栄養成分が含まれており、医学的にもむくみの原因とされる「血行不良」「水分・塩分のアンバランス」への対策が期待されています。

「スラレグ 効果」とネット検索するあなたの疑問に、現役医師が答えます。忙しい現代社会の中で、冷え、むくみ、余分な体脂肪に悩む20-30代の女性に向け、天然成分による内側からのケアと、医薬品との効果の違いを分かりやすく徹底検証。あなたに最適なアプローチを見つけるためのガイドです。本記事は現役医師が実際の論文を参考に記載しています。

サプリメント「スラレグ」の成分と医学的根拠

それでは、早速ですがtiktokなどで話題沸騰中の”スラレグ”がどのように冷えやむくみ・体脂肪を改善していくのか、その主な成分から医学的に解いていきます。

【スラレグの主要成分とその効果】

緑茶抽出物(カテキン)

抗酸化作用: 緑茶ポリフェノールはフリーラジカルを除去し、酸化ストレスによる細胞損傷を防ぐ効果があります。1

脂肪燃焼促進: カテキンは脂質代謝を活性化し、エネルギー消費を増加させるため、ダイエット効果が期待されます。2

抗炎症作用: カテキンは炎症を抑制し、腫瘍細胞の増殖を阻害する可能性が示されています。3

ヒハツ抽出物(ピペリン類)
むくみ改善: ヒハツ抽出物はリンパ管新生を促進し、リンパ機能の低下に起因するむくみを軽減する効果があります。4

・血行促進: ピペリン類は血流を改善し、末梢の冷えやむくみの改善に寄与します。5

メリロートエキス

血流改善: メリロートに含まれるクマリンが血流をスムーズにし、むくみ予防に役立ちます。6

消化不良改善: 古くから消化不良や頭痛の治療にも使用されてきた成分です。7

塩化カリウム

低カリウム血症改善: 塩化カリウムは低カリウム血症の治療に使用されることがあります。8
抗炎症作用により、低度な炎症を抑制し血流改善を図り、体を内側から温めます。9

水分バランス調整: カリウムは体内の電解質バランスを維持し、むくみや筋肉の痙攣予防に寄与します。10

ビタミンB群
・疲労回復
: ビタミンB1は乳酸の蓄積を抑制し、疲労回復を促進します。11

代謝促進: ビタミンB群全体がエネルギー代謝に関与し、健康維持に重要な役割を果たします。12

【スラレグの総合効果】

上記の成分がバランス良く配合された「スラレグ」の効果はまとめると以下の通りになります。

  • むくみの軽減
    ヒハツ由来ピペリンが血行を促進し、むくみの原因となる老廃物や余分な水分の排出をサポートします。
  • 脂肪燃焼の促進
    茶カテキンが脂質代謝とエネルギー消費を高めることで、脂肪燃焼を助けます。
  • 冷え性の改善
    ヒハツ抽出物が血流を改善し、末端冷え性の緩和に寄与します。
  • エネルギー代謝の向上
    ビタミンB群(B1, B2, B6, B12)がエネルギー代謝を活性化し、疲労感の軽減や体調維持に役立ちます。

スラレグ vs 医薬品 ―即効性と強力なエビデンス

さて、それでは病院に行って処方された医薬品などではなく”スラレグ”でいいじゃないか、と思う読者が現れてくるでしょう。間違ってはいませんが、 ”より早い、より強い、目に見える効果” が欲しいのであれば、病院またはクリニックに行って処方してもらうことをオススメします。医薬品はサプリとは大違いなのです。まずは読者が知りたいであろう、”ガチで効く医薬品の名前と医学的な効果”を簡単な説明とともに以下に記していきます。

ア.【冷え改善に効果のある医薬品】

ビタミンE剤

血流を改善し、末梢の冷えを軽減します。13

ビタミンB群剤

特にB1、B2、B6、B12を含む製剤は新陳代謝を促進し、冷え症改善に役立ちます。14

当帰四逆散

血液の巡りを良くし、手足の冷えを改善。特に末端冷え性に効果的15

人参養栄湯

滋養強壮作用を持ち、「気・血・水」を整えて全身の冷えを改善16

桂枝茯苓丸

のぼせ感や下肢の冷感に有効で、血行促進作用がある17

まずは冷えの症状に効く医薬品だが、西洋医学だけでなく東洋医学の漢方薬がよく効きます。

末梢血管拡張を促し血行改善を図るものと、代謝を促進しそれによって得られる熱で冷えを解消しようとするものもありますが、いずれにせよ冷え症に有効です、しかし一般的に病院では冷え症に対しては漢方を処方することが多いです。実際、私も病院で働いていて、冷えの症状を訴える患者がいれば漢方薬が第一選択薬(=一番初めに処方するべき薬のことである)となることが多いです。

イ.【むくみ改善に効果のある医薬品】

・漢方薬

防風通聖散: 脂肪燃焼を促し、便秘改善も含めてむくみを緩和します。

五苓散: 体内の余分な水分を排出する作用があり、特に二日酔いやお酒によるむくみに効果的です。

当帰芍薬散: 血行を改善し、冷え性や女性特有のむくみ(月経異常など)に適しています。

防己黄耆湯: 水分バランスを整え、肥満体質や水太りによるむくみに使用されます。

・利尿剤

医療用利尿剤(例:フロセミド): 心不全や腎不全による体内の過剰な水分を排出し、むくみを軽減します。ただし医師の処方が必要です。

次にむくみの症状に効く医薬品です。医療用語ではむくみは”浮腫”とも呼ぶが、その病態は”血管の外の組織に水が溜まっている状態”です。難しいことはとりあえず置いといて、要は”その水を尿でたくさん出せばいいのでは?”を体現した薬が”利尿薬”です。その代表格が上記の”フロセミド”なのです。

知ってる人もいるかもしれませんが、尿は元はといえば血液です。血液を腎臓というフィルターを通して尿を生成して排出しているのだが、「尿を大量に排出→血液の中の水分も減る→水分をどこかから吸収して血液の量を保とうとする→血管の外に溜まっている不要な水分を回収→これの繰り返し」という流れです。

さて、漢方薬ですが、種類にもよるが多くの効果を有しており、利尿作用だけではなく脂肪燃焼や血行動態・ホルモン動態の改善といった効果もあります。そのため、むくみだけでなく月経の乱れや二日酔いなどといった悩みを持つ人は利尿薬ではなく漢方薬を内服した方が複数の薬を内服する必要がなくて便利かもしれません。

ウ.【体脂肪改善に効果のある医薬品】

1. アライ(オルリスタット)

特徴: 膵リパーゼ阻害薬で、脂肪分解酵素を抑制し、食事中の脂肪の約25%を吸収せずに排出。

効果: 内臓脂肪や腹囲の減少。日本人対象の臨床試験では1年間で腹囲が平均4.73cm減少。

副作用: 消化器系の副作用(油っぽい便、便漏れなど)。

2. リベルサスマンジャロなど (GLP-1受容体作動薬)

特徴: 痩せホルモンGLP-1を補充し、食欲抑制や脂肪分解を促進。

効果: 食事量の減少、満腹感の持続、脂肪分解促進による体重減少。

副作用: 吐き気、下痢、便秘など。

3. 防風通聖散(漢方薬)

効果: 肥満症や便秘がちな人に対して、お腹の脂肪を減らす効果が期待される。

特徴: 生薬配合で便通を改善し、脂肪燃焼を促進。

最後に、多くの女性や体型に自信のない男性にとって一番気になる上にどうしたらいいか悩ましいのが体脂肪でしょう。運動や食事制限をすればいいのは頭でわかっているが、時間的な問題などもあって行動できない、、という人たちにとって朗報です。薬で痩せることができます。もちろん、筆者は医師であるため、第一選択は運動と食事療法を推薦するのですが、それでも厳しいという方であれば仕方がないので上記の医薬品をオススメします。

2025年4月時点で、tiktokなどを中心に世間では”マンジャロダイエット”が大流行しています。本来、糖尿病患者の治療に用いる強力な薬なのだが、その効果が絶大かつ”週に1回おなかに打つだけ”という楽さが、”早く、楽に痩せたい”という若者の女性を中心に流行っているのでしょう。(実際、筆者の友人の看護師はマンジャロを1回打っただけで1週間後には3kg痩せたと言ってました)、自由診療で処方できるクリニックはまだそう多くはないので、在庫が枯渇しているという話もたまに聞くので、お急ぎであれば近くの美容クリニックなどを訪れてはいかがでしょうか。

自然な方法で体脂肪を落とす方が健康にもいいので推薦はしないが、もし読者が早く効果的に痩せたいのであれば、マンジャロが直近の医療業界での”アツイ痩せ薬”と言っても過言ではないでしょう。ちなみに筆者は週4回ゴールドジムに通って食事制限もして1ヶ月で4kgほど落としました。やればできるはずなので読者も一緒にジムに行きましょう。

医薬品 vs. スラレグ:効果の比較と選び方

【効果の強さ】

医薬品
医療現場で処方される薬剤は、明確な臨床試験データに基づき、即効性や強力な効果が期待できます。冷えやむくみ、体脂肪改善では、1年単位で5~10%の変化が見込まれることも。

スラレグ
天然成分による内側からのサポートで、継続使用によりじわじわと改善が期待できる安全性が大きな魅力。効果は医薬品ほど劇的ではありませんが、日々の美容・健康ケアに最適です。

【安全性・利用シーン】

医薬品
症状の改善を急ぐ場合や、重度のむくみ・肥満、冷えがある場合に有効。しかし、副作用のリスクや医師の管理が必要となるため、専門家の指導の下で使用します。

スラレグ
毎日の健康管理や美容維持を目的とする場合、リスクが低く、気軽に取り入れることができます。美容サプリとして、日常生活に溶け込みやすいのが強みです。

コストパフォーマンス分析

気になるスラレグのコストパフォーマンスを評価するために、価格と内容量、栄養価を総合的に分析します。各症状に対して、医薬品を内服した場合の価格も参考に、わかりやすく表を用いて解説します。

スラレグの価格設定

スラレグの一般的な価格設定は以下の通りです: 1袋90粒(1日3粒目安で1ヶ月分)

  • 通常価格:5,781円(税込)
  • 定期購入価格:初回1,480円(税込・送料無料)
  • 定期購入2回目以降:8,597円(税込・2ヶ月毎に2袋配送・送料無料)

摂取コストの分析

スラレグの推奨摂取量は1日3粒です。1日3粒を摂取する場合、ちょうど30日分となります。

定期購入の場合、2回目以降の価格1袋4,299円で計算すると、1日あたりのコストは約143円となります。

他の医薬品内服とのコスト比較

1.冷え症に対してのコスト比較

冷え症に対して効果がある医薬品のビタミンE剤ビタミンB群剤、当帰四逆散、人参養栄湯、桂枝茯苓丸の一般的な治療ガイドラインに沿った服用方法で処方してもらった場合のコスパが以下の通りになります。(医薬品は保険診療・3割負担とする)

冷え症改善製品の費用比較

製品特徴一覧:

  • スラレグ: 複合成分による冷え・むくみ同時改善(非医薬品)
  • ビタミンE: 末梢血流改善(保険適用:末梢循環障害・ビタミンE欠乏症に限る)
  • ビタミンB群: 代謝促進(保険適用:ビタミンB欠乏症)
  • 当帰四逆散: 手足の冷えに即効性(保険適用:冷え症関連症状)
  • 人参養栄湯: 全身の冷え改善(保険適用:体力低下を伴う冷え症)
  • 桂枝茯苓丸: 下半身の冷えとのぼせ感改善(保険適用:月経異常関連)

2. むくみに対してのコスト比較

同様に、むくみに対して医学的効果のあるフロセミド、防風通聖散、五苓散、当帰芍薬散、防己黄耆湯のそれぞれの1日あたりのコスパをスラレグと比較してみると以下のグラフになります。(医薬品は保険診療・3割負担とする)

むくみ改善製品の費用比較

製品特徴一覧:

  • スラレグ: 複合成分による冷え・むくみ同時改善(非医薬品、市販(通販)) (1日用量: 3粒/日)
  • フロセミド: 即効性(副作用リスク高※1、処方箋必要) (1日用量: 40mg/日)
  • 防風通聖散: 効果持続性:中程度(副作用リスク中※3、処方箋/市販) (1日用量: 7.5g/日※2)
  • 五苓散: 効果持続性:中程度(副作用リスク低、処方箋/市販) (1日用量: 5.0g/日※4)
  • 当帰芍薬散: 効果持続性:緩やか(副作用リスク低、処方箋必要) (1日用量: 7.5g/日※5)
  • 防己黄耆湯: 効果持続性:緩やか(副作用リスク低、処方箋必要) (1日用量: 7.5g/日※6)

3. 体脂肪に対してのコスト比較

体脂肪改善に効果のあるアライ、マンジャロ、防風通聖散のコスパをスラレグと比較してみると以下の通りになります。
なお、冷え性などと違い、体脂肪が多いことは病気として診断するハードルが高い(メタボなども明確な診断基準がある)ため、特に若い女性などで一般的な体型にも関わらず痩せたいという人は保険適用外で自費(自由診療)での支払いとなる可能性が高いため、マンジャロとアライ(オルリスタット)は自費での計算としました。

体脂肪減少製品の費用比較(自由診療版)

製品特徴一覧:

  • スラレグ: 複合成分による体脂肪減少・代謝向上(非医薬品)
  • アライ: GLP-1受容体作動薬(自由診療:体重減少目的)
  • マンジャロ: GLP-1/GIP受容体作動薬(自由診療:体重減少目的)
  • 防風通聖散: 漢方医薬品(保険適用:肥満症・むくみ・便秘)

4. 総合的なコストパフォーマンス評価

ある一つの症状だけを目的とする場合、スラレグは他の医薬品と比較してコスト効率が良いとは言えません。しかし、スラレグは冷え性だけでなく、むくみや体脂肪改善、女性ホルモン調節、二日酔いなどにも効果があるため、総合的な対策を1種類のもので補いたいという場合は一定の価値があると言えます。

まとめ:スラレグは効果があるのか?

1.科学的根拠に基づく評価

スラレグを構成する成分は実際に医学論文などで各種症状に効果があると証明されており、一定の効果があると予想されます。しかし、スラレグを用いた臨床試験は行われていない、もしくは公表されておらず、またスラレグに含まれる成分の含有量が論文などで発表されている医薬品とは異なることが多いため、必ず効果があると断言することができません。摂取しないより摂取した方が効果がある可能性がありますが、効果の実感には個人差があり医薬品ほど短時間で効果があるということは考えにくいでしょう。しかし、逆に言えば、気軽に購入・試すことができるとも言えます。医師などの専門家の指導の必要がないことがサプリメントの強みでもあります。自身の抱える悩みの種類や大小を考慮して、挑戦してみるのもいいかもしれません

2.コストパフォーマンス評価

一つの重めの症状を改善したいのであれば医薬品の保険診療が最もコスパよく、また、医学的エビデンスがしっかりとした治療法のため効果の実感を感じやすいが、複数種類の小さめの悩みがある方はスラレグを試してみてもいいかもしれません。特に、体脂肪の悩みや女性ホルモンの乱れを感じている方、日頃からお酒をよく飲む方など、”病気ではないんだけど、なんとなく全体的に調子が悪い”と感じる方にとって、1日3粒の内服という続けやすい方法で改善を図れるのは朗報なのではないでしょうか。

【引用文献】

1.「緑茶ポリフェノールの生体調節作用に関する分子栄養学的研究」(J-STAGE掲載)

2.「茶ポリフェノールの多機能生理作用」(昭和大学リポジトリ)

3.「緑茶カテキンによるヒト膀胱癌細胞のアポトーシスの誘導」(Bibgraph掲載)

4.Piper retrofractum extract and its component piperine promote lymphangiogenesis via an AKT-and ERK-dependent mechanism (Journal of Food Biochemistry 2022)

5.ヒハツ由来ピペリン類摂取による冷えによる末梢血流量と皮膚表面温度の改善 (国内外のデータベースで検索されたランダム化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験)

6.The efficacy of melilotus extract in the management of postoperative ecchymosis and edema after simultaneous rhinoplasty and blepharoplasty. (Aesthetic Plastic Surgery 2008)

7.メリロートの歴史と使用用途 (著者不明)

8.The Critical Role of Chloride in the Correction of Hypokalemic Metabolic Alkalosis in Bulimia Nervosa, a Case Report (医学書院 2023年2月15日)

9. 低K血症時の診療 K補正時には高K血症に注意する (臨床雑誌 2017年5月1日)

10.Redistribution:低K血症の補正 (Doctor-Agent 2023年8月31日)

11.ビタミンB1はなぜ必要?ビタミンB1の働きや効果的な摂り方も紹介 (田中 清(静岡県立総合病院リサーチサポートセンター 臨床研究部長))

12.腸管B細胞の分化に伴うエネルギー代謝経路とビタミンB1依存性の変化 (東京大学研究グループ)

13.Effectiveness of vitamin E (Juvela) on “Hie-sho” (cold constitution) (臨床婦人科産科 1960年6月10日)

14.Comparison of effects of vitamin E and wen-jing-tang (unkei-to), an herbal medicine, on peripheral blood flow in post-menopausal women with chilly sensation in the lower extremities (The American Journal of Chinese Medicine 2006)

著者について

医師

順天堂大学医学部を卒業後、千葉県内の病院にて豊富な臨床経験を積んでいる。
筋トレや美容に強い関心を持ち、医師としてのキャリアを築く傍ら、個人としても情報発信を行っている。医療と美容の両面から、多くの方々の美と健康をサポートしていくことを目指す。