【医師監修】VTリードルショット大解剖! | 主成分の医学的根拠×美容医療最強コスパランキング

はじめに ― “VT リードルショット”ってどんな美容液?

「塗るマイクロニードリング」と呼ばれてバズり中の VT リードルショット
海綿(スポンジ)由来の微細針スピキュールを美容液に分散させ、塗布するだけで角層に“チクッ”と無数のマイクロチャネルを開けることで有用成分を送り届けるという新発想のブースターです。スピキュールが肌内で最大72時間ほど滞在し、常温で安全に分解される設計もユニーク。

ラインナップと値段

製品名スピキュール量(*1 mL あたり)容量公式価格おすすめシーン
リードルショット 10095,000本50 mL3,520円デイリーケアを始めたい人
リードルショット 300280,000本50 mL4,730円“エステ級ケア”をおうちで
リードルショット 700570,000本30 mL6,380円週末の集中スペシャルケア

数値が大きいほどチクチク感と即効性はUP。まず100 → 300 → 700の順にレベルを上げるユーザーが多い印象です。

主要成分の比較と医学的エビデンス

成分名主な効果科学的根拠臨床結果
CICA成分抗炎症
創傷治癒
コラーゲン合成
マデカッソシドとアジアチコシドがTGF-βシグナル伝達を活性化し、Smad2/3経路を介してコラーゲン合成を促進創傷治癒速度向上(対照群比35%速い)[1]
– 炎症マーカー減少(TNF-α: 40%減少)[2]
ペプチド複合体コラーゲン産生
しわ改善
弾力性向上
パルミトイル五ペプチド-4が転写因子AP-1を活性化し、細胞外マトリックス成分の産生を刺激12週間使用で:
しわの深さ27%減少[3]
肌弾力性15%向上[3]
ヒアルロン酸高保湿
水分維持
バリア強化
自重の1000倍の水分保持能力
分子量によって異なる皮膚層に作用(低分子: 浸透性高、高分子: 表面保湿膜形成)
8週間使用で:
皮膚水分量96%向上[4]
– TEWL(経皮水分蒸散量)22%減少[4]
EGF(上皮成長因子)細胞増殖促進
肌再生
肌質改善
EGF受容体結合によるMAPK経路とAkt経路の活性化
表皮細胞のDNA合成促進
創傷治癒速度最大20%向上[5]
– 8週間使用で肌弾力性30%向上[6]

各項目のスペシャリストが1つの美容液に集結
上記のチャートから分かるように、それぞれの成分で役割が分担されている。これらの成分が1つの美容液に入っていることで”最小リソースで最大効果”を発揮できるように計算されているようだ。

VTリードルショット vs. 本格美容治療(肌育)

治療法主な効果効果出現時期侵襲性/ダウンタイム1回あたりの費用年間費用目安
VTリードルショットハリ・ツヤ・毛穴の改善4〜8週間で効果実感非常に低い(一過性の赤み程度)VT 100: 3,520円(公式)約18,000円
マイクロニードリング
(SkinPen等)
ニキビ跡・毛穴・しわ改善2〜4週間で効果開始3回で顕著な改善中程度(1〜3日の赤み・腫れ)22,000〜30,000円88,000〜180,000円
(年4〜6回)
水光注射即効性の高い保湿・ハリ・ツヤ施術直後から効果あり2〜3ヶ月持続低〜中程度(数時間〜1日の赤み)25,000〜40,000円100,000〜160,000円
(年4回)
高濃度ビタミンC導入美白・抗酸化・コラーゲン生成促進数回の施術で効果開始低い(ほぼなし)10,000〜15,000円120,000〜180,000円
(年12回)
フラクショナルレーザーしわ・たるみ・ニキビ跡の改善1〜2回で効果開始3〜5回で顕著な改善高い(3〜7日の赤み・かさつき)30,000〜60,000円90,000〜300,000円
(年3〜5回)

結論
「まずは美容液で肌の土台を底上げ → 本格治療はクリニックで集中」という二段構えがお財布&肌負担のバランス◎。

VTリードルショットのコストパフォーマンス分析

VTリードルショット100/300/700の使用期間とコストパフォーマンスを検証します。

使用期間の計算

まず、VTリードルショット100/300/700の使用期間を下記の条件のもと計算すると:

  • ボトル容量: 50mL(VT 700は30mL)
  • 1プッシュ=0.175 mL
  • 朝・夜各2プッシュ=1日4プッシュ=0.7 mL/日
バリエーション容量 (mL)価格 (円)使用可能日数 (日)1日あたりコスト (円/日)
VTリードルショット100503,52050 ÷ 0.7 ≈ 71.4
→約10週間
3,520 ÷ 71.4 ≈ 49.3
VTリードルショット300504,73050 ÷ 0.7 ≈ 71.4
→約10週間
4,730 ÷ 71.4 ≈ 66.2
VTリードルショット700306,38030 ÷ 0.7 ≈ 42.9
→約6週間
6,380 ÷ 42.9 ≈ 148.8

VT100:約71日使えて、1日あたり約49円

VT300:同じく約71日使えて、1日あたり約66円

VT700:約43日使えて、1日あたり約149円

コスパ重視ならVT100【高濃度成分×短期集中】ならVT700が向いています。

お試し感覚で初めて使うならVTリードルショット100がコスパ的にもおすすめ。
慣れてきたり、より集中的にケアしたいならVTリードルショット700が◎。

肌悩み別最適治療法とおすすめ度

どのような肌悩みを持つ人がVTリードルショットを使用すると比較的効果があるのか?
上記のVTリードルショットの主成分であるCICA・ヒアルロン酸・ペプチド複合体・EGF(上皮成長因子)が効果を発揮する肌悩みと、それと併用するとさらに効果が期待できそうな美容医療を提案してみました。以下を参考にして、今後の自分の肌育プランを練ってみて下さい。

肌悩み評価 (5点満点)併用療法期待効果
軽度の乾燥・くすみ5高濃度ビタミンC導入透明感向上
小じわ・ハリ不足4水光注射 (3〜4ヶ月に1回)深層栄養補給
毛穴の開き3マイクロニードリング (年3〜4回)表面引き締め
ニキビ跡・色素沈着2フラクショナルレーザー (年2〜3回)傷跡改善
深いしわ・たるみ1フラクショナルレーザー + マイクロニードリング構造的改善

まとめ ― 買う前にチェックすべき3か条

肌タイプに合ったレベル選びを!
初心者・敏感肌は100、慣れたら300 or 週1で700へ。

チクチク後の保湿はマスト
ヒリつきが出やすい人はリードルショット→セラミド系クリームで鎮静を。

“劇的効果”を求めすぎない
臨床試験はまだ限定的。ハリ・ツヤUPを“育てる”感覚で2〜3 か月継続を。

筆者の声

コスパも試しやすさも優秀なVT リードルショット。
「美容医療にいきなり飛び込むのは怖いけど、いつもの“塗るだけ”ケアを格上げしたい」——そんな20〜30代のあなたの“スキンケア冒険”の第1歩にぴったりです。チクチク美容で、明日の肌にわくわくを仕込みましょう!

参考文献(医学論文など)

[1] マデカッソシドとアジアチコシドによるコラーゲン合成促進研究
[2] シカ成分の抗炎症効果に関する臨床試験
[3] パルミトイル五ペプチド-4のしわ改善効果に関する臨床データ
[4] ヒアルロン酸の保湿効果を評価した被験者試験
[5] EGFによる創傷治癒速度改善の基礎研究
[6] EGF使用による肌弾力性向上の臨床報告

著者について

医師

順天堂大学医学部を卒業後、千葉県内の病院にて豊富な臨床経験を積んでいる。フランス・パリにて研修した際に人々の美に対する熱量に感銘し、筋トレと美容に強い関心を持ち、医師としてのキャリアを築く傍ら、個人としても情報発信を行っている。医療と美容、フィットネスの三側面から、日本人の美と健康をサポートしていくことを目指す。